お金と節約

新電力!どれ選ぶ!?

電力会社。どれを選ぶべきか?

2016年の電力自由化から一般家庭でも電力会社を選べるようになったらしい。

自分も、少しでも経済負担の少ない手段を選択するため自分なりに色々調べたのでその痕跡をここに残しておく。

そもそも選択する以前の「選択肢」の絞り込みの時点で気にかかった点がいくつかある。

  • 料金の安さ
  • 利便性
  • 安定性

料金が気になるのは当たり前だが、「安定性」が特に気になった。

2022年の夏、電力不足による電気料金の値上げは誰もが知るところ。

電力自由化以来、多くの心出力会社が参入したが、この苦境にあたり事業撤退する電力会社もある。

そうするとその新電力を契約していた人にとっては困った事態となりうるため、「安定性」も必要である。つまり、今後も電力事業を継続してくれると思われる新電力会社を選択肢とすべきと考える。

自分が選択肢として考慮したのは以下のもの

  • 東京電力
  • ドコモでんき
  • ENEOSでんき
  • 楽天でんき

東京電力

① コスト ★★☆☆☆ 高い!

② 安定性 ★★★★★ 安心!

③ 難易度 ★★★★★ 簡単!

まずはもっとも身近な電気、東京電力。

正確には東京電力エナジーパートナーだろうか。

これがもっともスタンダード。電力自由化以前はこれ以外に選択肢がなかった。

そして料金体系がけっこう割高である。数ある電力小売と比較するとかなり高い部類。

その代わりといっては何だがさすがの安定性。

スマホキャリアで例えるとdocomoみたいな位置づけか。

いちばん無難で安心。だが、安心を買うには高くつく。

(1)基本料金 20Aの場合 572円

(2)従量料金 121~300kwh → 26.46 / 301kwh ~ → 30.57

よって 572 + 301 × 30.57 = 9773.57 円 (300kwhくらい使うとして)

となる。やはり高い。

ドコモでんき

① コスト ★☆☆☆☆ めちゃ高い

② 安定性 ★★★☆☆ まあまあ

③ 難易度 ★★★★☆ ドコモショップで申し込み可能

さきほどの例え話で例にだした通信キャリア大手のdocomoも電力小売事業に手をだしている。

docomoが地域電力会社から調達した電力を販売するサービス。

とくに再生可能エネルギーなどのクリーンさを全面にだした「docomoでんきGreen」が有名。

「docomoでんきBasic」というプランもあるが、正直そちらを選ぶのなら東電でいいと思う。その理由を以下に示す。

(1)基本料金 20Aの場合。572円 /Greenは+500円、再エネ促進割賦金としてかかる。

(2)従量料金 121~300kwh → 26.48 /301kwh → 30.57 (東電と同じ)

東電と比べて特に安いわけではないが、dポイント還元があるのでdocomoユーザーにはいいのかも。

しかしそれだけなら正直ドコモでんきを選ぶ理由としては弱い。

ドコモでんきを選択するのなら「dカードGOLD」での支払いが必須!

ドコモ電気をえらぶ理由はもうこれしかない。

dカードGOLD & ドコモでんきGreenの組み合わせに限り10%のdポイント還元が売れられる。

この場合・・・

基本料金572+再エネ割賦金500 + 301kwh × 従量30.57 =10273.57円

の電気料金に対し970円のdポイントが還元される。(再エネ割賦金は還元対象外)

これに加えて、ドコモのスマホユーザーであったり、ドコモの光回線を契約している人ならそれらに対しても10%のdポイントが付与されるので、GOLDカードの年会費11000に対し余裕でもとが取れるというわけである。つまり1月あたり

10273.57 - 970 = 9303.57 円となる。(実質)

これがおそらくdocomo電気を選択する場合の唯一の理由となる。

地球環境が心配であえて割高な電力を選ぶ金持ちも・・・おそらくそんな人はいない(笑)

よってdocomo経済圏に生きるdocomoユーザーの方々、それもdカードGOLDを持つくらいのdocomoヘビーユーザー以外の人によっては選ぶ理由のない電気サービスである。

ENEOSでんき

① コスト ★★★★☆ 比較的安い

② 安定性 ★★★★☆ 自社発電能力あり

③ 難易度 ★★☆☆☆ やや分かりにくい

そしてこれが私の本命。

ポイント還元を別にして、最も料金が安いのではと狙っている電力小売である。

そしてENEOSの発行するクレジットカードで仕払うことでポイント還元やガソリン値引きなどの恩恵が得られるとあって注目してきた。

基本料金 20Aの場合 → 572円
従量料金 121~300kwh →24.54 /301kwh~ → 26.22

よって月に301kwhくらい使うとして

572 + 572301kwh × 26.22 = 572 + 7944 = 8516

と同じ電力使用量でも東電やドコモとくらべて料金自体がかなり安くなる。

そして、ENEOSカードとの組み合わせでさらにお得になる。


ENEOSカードS ・・・ガソリン2円引き+SS以外での支払いに0.6%還元(電気含む)
ENEOSカードP ・・・ENEOSのSS利用で3%還元 +SS以外0.6%還元(電気含む)
ENEOSカードC ・・・毎月のカード使用額に応じてガソリンが最大7円引き

さらにどのタイプのカードでも、ガソリン1円引き。

と複数あり迷うところ。

こればっかりはその人の生活スタイルによるが、ENEOSカード側でどのカードを選ぶべきかの診断シュミレーターを用意してくれてるようなのでリンクを貼っておきます。↓

https://campaign.ts3card.com/eneos/psc/shindan/

仮にPタイプを選んだ場合、上記した計算式より月あたり8576円の電気代がかかったとして

(電気代)8576円 → ENEOSカードPの支払いによるポイント還元 48P

つまり月の電気代が実質48円引き相当。さらに

ENEOSでの給油に対し3%還元 & ガソリン代1円引きの特典がある

仮に月に1万円のガソリン代がかかっているなら、月300Pの還元となるので、

人にもよるけれど、ENEOSカードとENEOSカード電気、ENEOS給油のコンボによって

月々300~400円程の差が生まれることになるので、

自宅の最寄りのガソリンスタンドがENEOSばっかりな人は検討の余地がある。

またなにげに注目したのが、安定性。

ENEOSは自前で発電能力をもっているらしく、「いざ」というときの安定性がにおいて他の新電力よりかは勝っていると思います。突然、事業撤退とかされても次を探すの大変ですものね。

楽天でんき

あとは・・・楽天。

正直、自分は田舎なので最初から検討から外していたのですが、

ネットで検索すると必ず出てくるので、いちおう比較対象として気にせざるをえなかった。

①コスト ★★★★★ たしかに安い(安かった) 

②安定性 ★★★☆☆ ふつうの電力小売

③難易度 ★★☆☆☆ 田舎は・・・

基本料金 0
従量料金 26.50 → 29.45(値上げ) *使用電力によらない

と、非常にわかりやすく、めちゃくちゃ安い!

仮に月301kwh使ったとして、値上げ後の料金で計算しても

301kwh × 29.45 =8864.45

値上げによってENEOSより高くなってしまったものの、それでも安い部類に入る。

そして楽天カード支払いで楽天ポイントが0.5%還元になるので、↑の例だと40P得をする。

それに楽天というサービスは基本的にネット通販の会社なのですが、

楽天経済圏のサービスを複数利用していることによって還元率が上がるSPUというシステムを採用してることが最大のポイント。

  • 楽天会員 +1倍
  • 楽天モバイル +1倍
  • 楽天ひかり +1倍
  • 楽天カード +1倍
  • 楽天銀行 +0.5倍
  • 楽天証券 +0.5倍

とポイント還元率があがっていくことが魅力なのだが・・・あれ?

楽天でんきはSPU対象からはずされていた(2021/5/31)

あらら・・・これはちょっと微妙になってきたかなーって感じです。

もとから楽天経済圏を使い倒しているひとはともかく、これから新たに検討する程の魅力は感じられない・・・かな?そもそも地方で楽天モバイルとか楽天でんきはちょっと使いづらいかなと思う。

私の出した結論!?

正直いってENEOS電気一択でした。

価格、安定性、そして地方住みなのでガソリン値引きは素直にうれしい。

docomoとENEOSで迷った時期もありましたが、docomoはdカードGOLDによる10%還元分を差し引いてもENEOSのより高かったため除外しました。

よほどクリーンエネルギーにこだわってる人か、生活のすべてをdocomoで統一してる人、現金をdポイントに変換したい人じゃないと。

結論。そしてまさかの落とし穴。

私は意を決してENEOSのガソスタに赴いた。

正直これが苦労した。どこのENEOSでも申し込めるわけではないので、フルサービスのガソスタをENEOSの検索マップから探したのだが、このマップが使いづらい!

そしてやっと探したフルサービスENEOS、店員の姿が見当たらない!

いや、いるにはいるのだが、若いお兄さんがめっちゃ忙しそうに駆け回っていてとても声をかけられるかんじではないし・・・事務所は無人。

ここから声かけやすそうなENEOSを探して、ガソスタはしご旅を強いられることとなる。

そして、やっと事務員の常駐してるフルサービスENEOSを発見したのだが、

「ネットで申し込めるから」と資料渡されて終わった。

あれ?ネットで申し込もうとしたら、ガソスタで申し込めって案内されたから苦労してENEOSはしごしたのに・・・。

いったん帰ってENEOSでんきのサイトを見てみるが・・・やはりできない!

なんどやってもサイト内をどうどうめぐりさせた挙げ句ガソスタへ誘導される・・・そんなに契約させたくないのだろうか?普通こういうのって契約するのは簡単で、解約するのが分かりにくいとはよくあるが・・・逆パターンははじめてかも。

しかたが無いのでさっきもらった資料に名前と住所とクレカ番号記入してポストに投函するやりかたを試みたが、ふと気になる文言が・・・「引っ越しの場合は引っ越し日の30日前に申し込めます」だ???

それじゃあもう入居に間に合わないじゃないか!?

不動産屋のネーチャンが1~2週間前には電気ガス水道やっとけというのでのんびり検討していたら、最初から期限をすぎていたのか。

しかたがないのでカスタマーに電話を試みるが、通じない。

カスタマーセンターは午前9:00~17:00の受付???

まじかよ・・・普通に働いてたら絶対電話できないじゃん。世界中の誰もが仕事中に自由に電話できるわけじゃあ無いだろうに。下手すると休憩とかもないのに。

後日、こっそり仕事を抜け出し、日中カスタマーに電話すると、

①最近の電気高騰の関係で、Web申込みを停止中だそうな、

②申込み用紙に記入して送る方法だと、郵送の手間やらなんやらで、やはり30日かかってしまう。

③じゃあWebで→①

④その他色々きいたけど、「担当SSによります」の一点張りで、基本ガソスタに丸投げっぽいかんじ?

わかったよ。俺の負けだよ。

情弱はだまって東京電力さまに高い上納金おさめればいいんだろ?

いいもん。いまウクライナ情勢、いつ沈静化するかわからないもんなぁ?

聞いたこともない新電力契約しちゃって突然その会社が撤退した場合、すんなり東電に戻れるとはかぎらないからなぁ。やっぱり寄らば大樹の陰よ^^。高いけど。

**追伸。楽天でんきは新規申込み自体が停止中らしい。

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