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最高のボクサー。フロイド・メイウェザーとは?

花束で話題となってしまった朝倉未来とのエキシビジョン。

どうも。

お久しぶりです。

私です。

先日の朝倉未来vsフロイド・メイウェザーのエキシビジョン、かなり話題となったようですね。

どちらかというと花束贈呈のときメイウェザーに花束を渡す係のおっさんがワザと花束を地面に落とすという寒いパフォーマンスに対する批判で盛り上がっちゃってるみたいだけれど・・・まああんなのはどうでもいいことよ。

メイウェザーも現役時代は相手を挑発する過激なパフォーマンスで知られた選手でした。

昔、亀田兄弟が対戦相手に鶏(チキン)をプレゼントしたりとか、メイウェザーのパフォーマンスを真似してましたね。

まあ今回は選手でもない赤の他人がリング上で非礼な行動をとったということが批判を浴びたようですが、メイウェザーは別にあんなので何とも思わないでしょう。

世界のボクシング第一線で悪役(ヒール)を演じて長い間、批判や罵倒を浴びながらそれを逆手にとって自分の価値を高めてきた人だから。

まああんなことはどうでもいいので、今回はメイウェザーの話をしたい。

実は私もかつて学生時代にボクシングジムに通っていました。

当時のメイウェザーの異名は”プリティーボーイ”。

まだ”MONEY”と呼ばれる前、無敗での5階級制覇を成し遂げたころでした

あの頃の私はメイウェザーに心酔しきっていて、よく彼の代名詞でもある”L字ガード”を真似していましたね。

当時の私が通っていたジムの会長も言っていましたが間違いなく彼は『近代ボクシングの最高傑作の一人』です。

彼の試合は毎回WOWOWで見ていましたし、録画して何回も見返しました。

試合の勝ち負けとか以前にメイウェザーの動きの全てに無駄がなく洗練されきっていて、それを見ているだけでも惚れ惚れしたものです。

聞いての通り完全なるメイウェザー信者でした。

今回のエキシビジョンマッチを見ていて当時の気持ちを少しだけ思い出したのでメイウェザーについて記事にしたいと思います。

では次章ではメイウェザー自身について触れていきたいとおもいます。

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フロイド・メイウェザーとは?

前項でも触れましたがフロイド・メイウェザーは史上最高のボクサーの一人です。

理想のボクサーとは何かの定義が人によって様々なので「~の一人」と言いましたが、私個人としては完全にメイウェザーがベストと考えてます。

それは、打たせずに打つというボクシングの理想の一つを最も高い水準で体現していたボクサーだったからです。

リスクを負って果敢に敵の懐に切り込み、派手なKOを演出してこそボクサーという考えの人もいるでしょう。

残念ながらメイウェザーは・・・特に後期のメイウェザーはそういったボクサーではありませんでした。

メイウェザーの来歴

メイウェザー、メイウェザーと連呼してきたけれど正確には『フロイド・メイウェザー・ジュニア』ですね。

親父さんも同じ名前で、元ボクサーの『フロイド・メイウェザー・シニア』。

メイウェザーはこの親父さんからボクシングの基礎を叩き込まれることとなる。

やっぱり高い技術力がウリのチャンピオンは親子鷹が多い。日本のチャンピオンたちも親子鷹多い。井上尚弥選手とかね。

あと今回調べ直すまで知らなかったけれど親父さんのシニアはプロボクサーと麻薬の売人を兼業してたらしい(怖)

幼い日のメイウェザーに暴力を振るったり自身が銃撃されたとき息子を盾にしたりと良くない父親だったらしいが、後の史上最高ボクサーの基礎を築いたこともあり現在では名トレーナーとして名高い。

親父さんの方は現役時代にはベルトの獲得はできなかったようだが、あの『シュガー・レイ・レナード』との対戦経験があるらしい。TKO負けだけど。

フロイド・メイウェザーを作り上げたトレーナーは親父さんの他にもう一人いて、叔父の『ロジャー・メイウェザー』。

先述した親父さんの弟で、2階級制覇の元チャンピオンと選手としての実績もある。

私がメイウェザー信者だった当時、メイウェイザーのセコンドにはロジャーがつくことが多かったように思える。

後のメイウェザー・ジュニアが大成したのは、たぶん実質的にロジャーの指導による部分が大きいのでは無いかと思う。

(ボクサーとしての方向づけにもっとも重要な若年期に、親父さんは刑務所はいってたらしいし)

イウェザーが本当に小さいころを除けば、ずっとそばにいてメイウェザーの成功を支えてくれたのは叔父のロジャーのようだ。

オリンピック銅メダリストに

売人の父親は刑務所へ収監され、母親も薬物中毒。

少年メイウェザーは祖母の家へと引っ越し、高校を辞め、ボクシングで身を立てる決意をする。

その後はアマチュアボクシングで輝かしい実績を築き上げ、アトランタオリンピックにアメリカ代表として出場。

結果は銅メダルだった。

不可解な判定により、終始優勢だったはずのメイウェザーに判定負けという結果が与えられてしまった。

(というか、アマチュアボクシングは度々この問題起きてるきがする。ロイ・ジョーンズも『盗まれた金ダル事件』で泣かされたし)

プロデビュー

輝かしいアマチュア実績をひっさげプロデビュー。

プロモーターは『トップランク』。

たしか私の記憶だと、『ドン・キング・プロモーション』と『トップランク』がプロボクシングにおけるの2大プロモーターだったはず。

(現在はトップランクとゴールデンボーイ・プロモーションが2大らしい)

最初からトップランクからデビューってのがすごいね。

(そしてスポンサーがあのダナ・ホワイトだったようだ)

デビュー戦のファイトマネーは25万円。

1試合で『億』稼ぐ現在のメイウェザーからしたらはした金のような数字だけれど、デビュー戦で現金がもらえるってこと自体がすごいね。

日本のプロボクサーの多くは自分の試合のチケット現物がファイトマネー代わりでしょう?

やっぱりボクシングでお金稼げる体制つくらないと選手が集まらないし強い選手も出てきにくいのでは?って思う。

その後は知っての通り、プロデビュー以降は20年間無敗のまま5階級制覇を成し遂げ伝説となりました。

現在では傲岸不遜な態度で金の話ばかりしてますが、初めて世界チャンピオンのベルトを獲得したときはリング上で涙を流して喜んでたのを覚えております。

(金メダルは獲れなかったから、あれが初めてのナンバーワンだったわけか)

スーパーライト級の王座を統一し三階級制覇したあたりまでは非常に攻撃的なボクシングをしていたメイウェザー。

圧倒的なスピードと高度なてテクニックで対戦相手を常に圧倒し、自分はノーダメージでKOを量産してました。

顔に傷ができないことから『プリティボーイ』の異名で呼ばれていましたね。

しかしウェルター級に進出して以降は判定決着が増え始め・・・メイウェザーといえばディフェンスの選手というイメージが定着する

「最初から判定狙いのタッチボクシングだ!」と批判されることも多かった。

しかしそうでなくては、元はスーパーフェザー級の選手であるメイウェザーが、後々スーパーウェルター級まで進出し5階級制覇することは難しかったかもしれない。

スーパーウェルターってミドル級の一級下のやつらだからメイとは元の体格差がある。

まともに打ち合ったら分が悪かっただろう。

MONEY(金の亡者)

かつてはスピーディでエキサイティングな試合展開とKO劇でファンから指示されていた。

しかし先述したように後期のメイウェザーはディフェンス重視のファイトスタイル。

リスクを犯さず安全圏からポイントを奪い無難に判定勝ちする『負けないボクシング』のスタイル。

それを不満に感じるファンからの批判を浴びることとなる。

世界中にボクシングファンは多いが、彼らの全てがボクシングの専門家ではない。

高度なボクシングテクニックや駆け引きを理解できるのは少数で、多くは『熱い勝負』とか『派手なノックアウト』とかを求めてる。

プロボクシングは人気商売だ。

いくら負けないボクシングをしていても、人気のない選手は集客力がない商品とみなされ『稼げないボクサー』へと転落する。

集客力が無い上に手強い相手となんか誰もやりたがらないから対戦相手も決まらないままリングから消えるパターンもだってある。

プリティボーイではなく、「MONEY(金の亡者)」という異名で呼ばれ始めたのもこの頃だったように思う。

もともと対戦前に相手を罵ったり挑発的なパフォーマンスは彼の得意分野だった。

しかしこの頃からやたらカネ・カネと連呼しだし、悪役(ヒール)的な立ち回りを強めていったように思う。

つまりメイウェザーが誰を倒すかではなく、誰があの憎たらしいメイウェザーを倒してくれるのか!

って方向で注目を集める方向に自分という商品の売り込み方を買え始めたころだったのかもしれない。

だがその売り方にも苦労しただろう。

モズリーやデラホーヤなどのレジェンドクラスを退け、ハットンやコットなどの同世代の無敗チャンピオンたちも倒してしまった後は本当に『メイウェザーを倒せるかも!』とアンチが期待するような敵もいなくなってしまった。(パッキャオだけ残して)

メイウェザー引退間際のころは自分もボクシングから離れてしまっていて、メイウェイザーの対戦相手の名前を聞いても「誰?」って感じだった。

マイダナ? オルティス? 

このあたりから自分の知ってる選手どんどん引退していって新世代へと入れ替わっていったのかもしれない。

そしてメイウェザー自身もパッキャオ戦移行はボクシングから距離をおきはじめ、引退したり復帰したりの繰り返しとなる。

(当時あメイがパッキャオから逃げてると言われていたけどメイウェザーが自分より小さい相手に負けるとは考えにくかったかな)

その後2015年のアンドレ・ベルト戦の後は世界チャンピオンクラスのボクサーとの試合は行っていません

現在はビジネスマン

5階級制覇する前あたりから自前のボクシングプロモーションを設立しようと動いてはいました。

でも確か経営がうまく行ってなくてお金が必要で・・・それでなかなか引退できないって当時は聞いた記憶があったのだけれど。

いま調べたらいつの間やらメイウェザー・プロモーションとしてちゃんと継続してるらしいね。

(前はTMTプロモーションだった気が・・・)

フィットネスジムにストリップクラブまで経営してて、いつの間にやら経営者になっちゃったんだな。

(でも日本まで小遣い稼ぎに来るってことは、そこまで安泰でもないのか・・・?)

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天才の称号。砂糖のように甘い・・・”Sugar(シュガー)”

ボクシングに関連するワードとして聞いたことがある人も多いかもしれない。

『シュガー』とか『スイート』って言葉。

これはボクシングを形容する言葉として最上級の賛辞である。

ようするにスピードがあって技術力の高いボクシングを称する言葉だ。

かつて「シュガー」あるいは「スイート」と呼ばれた選手は何人かいた。

そのどれもがレジェンド級の名選手なのでここでその名をふりかえっておきたい。

①シュガー・レイ・ロビンソン

こちらが元祖シュガーのロビンソン。

1940年代の当時に現在とほぼ変わらないボクシングスタイルを持って現れた伝説的ボクサー。

彼のトレーナーが「シュガーのようにスウィートだ」と彼を評したところから始まった。

②モハメド・アリ

アリについては説明不要でしょう。

逆に詳しく説明しようとしたら本一冊かけてしまうほどの伝説ボクサー。

鈍重な殴りあいだったヘビー級ボクシングに革命をもたらしたモハメド・アリ。

彼もまたシュガーのようにスイートと言えるでしょう。

(ちなみに彼はメイウェザーに対して厳しい評価をしているようです)

③シュガー・レイ・レナード

メイウェザー、モズリーなど多くの名チャンピオンが「レナードの後継者」を自称するほどの伝説ボクサーです。

個人的にはメイもモズもレナードと違うタイプのボクサーに見えてしまって「?」ってかんじなんですが。

自分は別にレナードの大ファンとかではないので彼の試合を何度も見返して研究とかはしてないです。

その私の浅い印象によるとレナードって「回避能力とハンドスピードがズバ抜けた怪物」って印象なんですよね。

メイウェザーとか、後述するウィテカーとかの強さは技術による部分が多くて、彼らの試合を見返すことで勉強になった。翌日ジムで真似しようって気になったけど。

レナードのボクシングは真似できなくない?

なんか凄い回避しまくって相手がつかれたあたりで超スピードで無茶苦茶に殴打してKOってイメージなんだけど。

強いし凄いし、技術も凄いんだろうけど・・・突然変異の怪物って印象のほうが強い(個人的に)。

④パーネル・ウィテカー

個人的に大好きなパーネル・ウィテカー。

彼の異名は『スイート・ピー』。

もしくはシンプルに『ディフェンスマスター』とか。

その試合の大半が判定決着なために一般人気はあまり高くないものの、コアなボクシングファンには熱烈に支持されています。

メイウェザー自身も過去最高のボクサーとしてウィテカーをTOP3に挙げていました。

とにかく相手のパンチを避けることに関してはメイウェザーよりも上かもしれません。

メイウェザーの防御はリスクを犯さず、無理をせずガードやパーリング、ブロッキングなども用いて状況に応じたディフェンスをします。

しかしウィテカーはとにかく避ける。メイウェザーよりもさらにディフェンシブなので人によっては退屈してしまうかも。

避けてばっかりでほぼ攻撃しないラウンドとかもあった気がする。

現代の判定基準だとより評価されにくそうなファイトスタイルではあるけれどボクシングに興味のある人はぜひ一度は見てほしいです。

メイウェザーもそうですが、ほぼダメージを蓄積しないのでキャリアに伴う衰えが少ないように思います。

⑤シェーン・モズリー

今回のシュガー達の中で唯一メイウェザーと対戦経験があるのが、”シュガー”・シェーン・モズリー。

そのスピードによりライト級時代は無双状態でしたね。

レナードの後継を自称し、自分でシュガーと名乗る。

スーパースターのデラホーヤのライバルとして何度も名試合を演じました。

ちなみにメイウェザーと対戦したときは既に全盛期を過ぎていてなんと39歳!?(メイウェザーは33歳)

しかしこの試合でモズリーはメイウェイザーの鉄壁ディフェンスを突破し、立て続けに有効打を浴びせてメイウェザーをふらつかせるほど追い込みました。

39際でもこれほどのパフォーマンスを発揮できるモズリーに当時驚きでしたね。

全盛期のモズリーなら・・・て思ってしまう気持ちもあります。

ちなみにモズリーは2017年に引退を表明してますから46歳まで現役を続行していたんですね。

(現在のメイウェザーとほぼ同じ歳。モズリーも40代に入ってからはベルトを手にすることがなかったようだ)

近年のボクサーはダメージの蓄積も少ないし、節制と自己管理で選手寿命が長い。

⑥フロイド・メイウェザー・ジュニア

メイウェザーもかつてレナードの後継者を名乗ってました。

のちに「アリやレナードを超えた」発言によりアリやタイソンの怒りを買うことなる。

私のジムの先生にきいたら「メイウェザーとっくにレナード超えてる」と言ってましたね。

理由としては、技術と時代が違うからみたいなことを言ったかな。

レナードの時代から、ここ近代までボクシングの技術は飛躍的に向上していて、その集大成であるメイウェザーの方が技術的に上って評価だったとおもう。

(どっちが強いかはまた別)

あとレナードの時代より選手寿命がのびたので一人のボクサーが生涯でボクシング技術を追求できる期間が伸びてることも、現代ボクシングの進化の一因とかいってたな。

医療の進歩やフリーノックダウン制もあるんだろうけど、近年のボクサーはみんな節制してるからね。

あんなに派手に遊んでるイメージのメイウェザーも昔から節制の鬼だったし。

クラブでどんちゃん騒ぎしても酒は一滴ものまずに帰りは走って帰ったとか(笑)

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まとめ ~ 正直、自分としては悲しいという気持ちもある~

昔、大好きだったボクシング。

一時は就職せずに東京いってプロになろうかとも思った。

当時は毎日メイウェザーのDVDを見ていた。

自分はサウスポーだったので実際に手本としたのはザブ・ジュダーやウェテカーだったけど。

好きな選手はメイウェザーだったなあ。

今回の朝倉未来とのエキシビションでまた強いメイウェザーが見れたのは良かったけれど、少し悲しい気持ちにもなった。

かつて俺が信奉したメイウェザーとは別人だったから。

45歳であれだけ保ってるのは凄いけれどもうかつてのような猛トレーニングはしてないようだし、とくにスピードがめっちゃ遅くなってる。

動きもなんか硬さあったし、まあ昔がすごすぎたってのはあるけど。

私がメイウェザーに期待したいのは、後進のボクサーを育ててほしいってことに尽きる。

ビジネスで成功して社会的、経済的に認めらるのは凄いことだし、たまに気が向いたら総合の選手やYoutuber倒せば何億って額のお小遣い稼げるから、そっちのほうが楽しいのはわかる。

でも、もうちょっと歳とってからでいいからトレーナーとして若いボクサーのミット持ってやったりしてくれないかなー。

父親のフロイド・メイウェザー・シニアはかつては良くない振る舞いもあったし、ボクサーとしては実績ないけれど、メイウェザー・ジュニアっていう名チャンピオンを育てたことで現在では名トレーナーと呼ばれている。

ジュニアの方は息子いないのかな?娘はいるらしいけど・・・。

自分の子供か、あるいは弟子にこれまで培ったスキルや経験を伝授してやって、やがて自分を超えるような次なる伝説級チャンピオンそだててくれないかな。

ボクシング・ファンはそっちが見たいんだと思うよ。

いまはまだ無理でも、それだけ自分を金持ちにしてくれた『ボクシング』って競技に貢献しようって気になってはくれないだろうか。

以上、いまの私がメイウェザーに望むこと、でした。

それでは長くなりましたが。

また。

どこかで。

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