30代実家ぐらし。魂の牢獄。
ん?なんだ?
俺になにか用か???
何で俺をみるんだ?
おいおい…勘弁してくれ。30過ぎて実家ぐらしなのがそんなにめずらしいのか?いい年して親の作った喰らってる男がそんなに面白いのか??
ああ、面白いか。そうか。笑えよ、好きなだけ。そうやって笑っていられるのも今のうちだ。
そう、俺は変わる。今度こそ。この座敷牢に軟禁されたような生活とおさらばして、かつて想い描いた生活を手に入れる。ついに夢を叶えるときが来たのである。
…というのも、俺は今まで一人暮らしというものに強く憧れていた。憧れだけ抱いたまま実現に向けて動き出せない典型的な行動できない男の人だった。夢だけ語るタイプ。
興味は人一倍あるので情報収集には余念がない。でもその集めた情報が活かされることはなかった。そう、いままでは。
今年こそは変わる。考えるより、心配事を頭悩ますより先に、まず行動である。
いつまでも口ばっかりの人間だとおもうなよ!
かつてのワンルームひとり暮らし。
そんな私にも、実はかつてひとり暮らしをしたことがある。
とはいっても大学生のころ。4年間。大学の近くのワンルームに住んでいただけのことだ。
実際にアパートを探したのも、現地で賃貸契約を結んでくれたのも親がやってくれた。家賃も光熱費も親持ちである。食費や雑費は自分持ち…とはいっても奨学金をもらっていたので、それが生活費だった。
つまりひとり暮らしとは言っても何から何まで親の手綱の先に繋がれた箱庭にすぎず、何ら自分でなし得た部分などなかったのだ。
正直いって実家ぐらしのいまとあまり変わらないといっていい。実家の”こども部屋”だけが大学の近くへワープしたようなもので。物理的には離れていても、それ以外には何ら独立してなかった。
そんな恵まれまくった条件下でさえ、アパート暮らしに失敗しまくりだったのが私の大学生活だった。
まあ、初めてのひとり暮らしなんてみんなそんなものかもしれないけれど…。
以下、いまになって振り返る当時の反省点。
- ワンルームゆえ、キッチンがなく。調理スペースがない。
- それを言い訳に、半年ほどで自炊を断念。
- そのご4年間。食事はコンビニ&スーパーで買い食い。
- 部屋は汚れ放題。掃除は全くしない。できない。
- 風呂場はカビだらけ。キッチンは油まみれ。排水溝は地獄。
- 大学生協の新生活セットの洗濯機がアパートで使えず、以後4年間コインランドリー。
- 一年目で玄関の鍵壊してしまい、以後4年間施錠なし。
- 4年間、常に有り金全部使う病が完治せず。貯金0。
- 4年間、常にコタツを出しっぱなし。
…など、枚挙に暇がない。
ざっくりまとめるに、仮にも4年アパート暮らしをしていたにもかかわらず、「生活」スキルが何一つ身につかなかったということである。
炊事、洗濯、掃除。身の周りを快適な状態にして、生活の質を向上させる技術を全く身に着けなかったし、経済感覚も馬鹿そのものだった。まぁ、大学生なんてそんなもんかもしれないが。(タバコや酒、ギャンブルを覚えなかっただけマシかもしれない)
しかし現在は当時と違ってさすがにもういい大人である。あの頃よりかは成長してる自負があるし、当時と違ってネットで必要な情報はなんでも手に入る。
わからないことがあればGoogle先生に聞けば、たいていやり方がわかる。
今度こそ、おれは、自立する!!
SUUMO ~行動に移るまで(情報収集)
とはいってもまずは情報収集だ。いきなり行動は無鉄砲すぎるぜ。
ちなみに私は大学卒業後、新卒での就職に失敗し、その後も職を転々としている数年間、ずっと情報収集していた。
うん。ちょっと長すぎたね。
色々なサイトで情報収集したれど、これ仕事探しと似たところがあって、あんまり情報ばっかり集めすぎるとかえって動き出せなくなるという不思議のラビリンス効果があるので、使用するサイトは1~2つで十分。
私のおすすめは最大手のSUUMO。
まずはこいつで自分の条件に合う物件をさがしてみる。
実際にアパート探してなくても、いろんな物件見てるだけでも十分たのしい。
「あ~、通勤途中にあるあのアパート!家賃6マンもするんだぁ~!!たっけぇ!!」
などとやってるうちにあっという間に1年くらい時が経過してしまう。
マジで借りる気ならば、気になる物件2~3件ストックした時点でとっととリアル不動産屋に足を運ぶのが良い。慣れた人ならすべての手続をオンラインで済ませられるらしいが、自分のような行動ベタな人間はやはりリアル店舗に足を運ぶことで、コトが動きだしてる流れを作らないと結局なにもしないまま終わりそうである。(さらに付け加えるなら、SUUMOに関してはPCサイトよりスマホアプリの方が使いやすい。物件の地図も載ってるし、気になる物件のお気に入り登録も簡単!)
おれはこの情報収集の段階でかなり足踏みしてしまったが、こうして書いてみると、不動産屋に突撃しちゃえばそれで終わる話だったんだなぁ…。
長くなって来たので、今回はここで終わり。次回に続く。to be continued.